口呼吸を鼻呼吸にすればニキビが治る?ニキビと歯並びの関係

顔で起こるニキビなどの肌トラブルには、「口呼吸をする癖がある」事が少なからず関係していると私は考えています。ここではそれについて私なりに考えた事を書いてみます。

口呼吸は顔の皮膚を弛ませ、肌トラブルの原因になる事がある

人は鼻または口で呼吸を行う事ができ、鼻を使った呼吸を「鼻呼吸」、口を使った呼吸を「口呼吸」と言います。この内、鼻呼吸はそのまま行う事ができますが、口呼吸は口を開いた状態で呼吸しなければならず、これによって口の周りにある筋肉が常に緩んだ状態になります。それが日常生活で習慣化すると顔の筋肉が衰え、血流の悪化から、皮膚の栄養状態や酸素の配分が悪くなる事があります。それが「ニキビができやすい」「ニキビが中々治らない」などの肌トラブルの原因に繋がるのです。

口呼吸になってしまう原因としては、小さい頃からの習慣で口呼吸が癖になっているか、様々な原因で口呼吸せざるを得なくなっている事が原因として考えられます。口呼吸が癖の場合、意識して普段から鼻呼吸するよう注意し続ければ改善される事もありますが、特に睡眠中では意識して口を閉じる事はできないため、小さい頃からそのような癖がある人ほど直すのは容易な事ではありません(唇にテープを貼る、マウスピースをはめるなどあるにはあるが、強引な方法であり、根本的な解決にならない事がある)。一方、何らかの原因で口呼吸せざるを得ない場合、例えば鼻炎や肥満などによって鼻呼吸が苦しい人では、それを改善すればそれだけで鼻呼吸ができるようになる事も多いです。鼻や喉の状態が良くなければ耳鼻咽喉科へ、肥満の場合は減量しましょう。

ちなみに何故肥満によって鼻呼吸がしづらくなるのかというと、首の周りについた脂肪が重みとなり、寝ている時に気道が圧迫されてしまうからです。それによってイビキもかきやすくなりますし、人によっては「睡眠時無呼吸症候群(睡眠中に呼吸が停止し脳が酸欠になる)」などにもなる事があります。そうなると十分な睡眠時間にも関わらず深い睡眠を取る事ができなくなり、ニキビだけでなく心身の全体の健康に悪影響を及ぼします。早めに治しておくべきです。


口呼吸が習慣化すると歯の健康が損なわれる事がある

前述のように口呼吸では唇及び口の周りにある筋肉が衰えます。それによって前歯が前へ出てしまったり、食べ物を噛むための力も弱くなり、歯を均等に使う事ができなくなります。それが積み重なると、上の歯と下の歯の高さや位置が次第にずれていき、いわゆる「歯並び」を悪化させる事があります。

特に「口呼吸+口の周りの弛み」と合わさると最悪なのが「舌癖」です。舌癖はそのまま「舌の癖」の事で、例えば言葉を発したり食べ物を飲み込んだり、あるいは何か大きな力を発揮する際、舌で歯を押す癖を持っている人がいます。その癖が積み重なると前歯が前へずれていく事があり、それによってますます口を上手く閉じる事ができなくなり、唇や口の周りは更に緩みやすくなります。これが口呼吸や肌荒れを悪化させる原因になるのです。

また口呼吸及び歯並びの悪化によっては、口の中が乾燥し、菌が繁殖しやすくなります。前述のように口が開きっぱなしになるからです。その状態で糖の多い食事をする習慣があったり、歯磨きが上手くできていなかったり、あるいはストレス環境にいたりすると、それが虫歯、歯周病、口臭などの原因にもなる場合もあります。更には乾燥する事によって粘膜の防御力が低下し、ウイルスが体内へ入りやすくなり、免疫力が低下、風邪なども引きやすくなります。そのような意味でも鼻呼吸を習慣づけるべきです。


歯並び自体がストレスの原因になる事もある

「顔の筋肉を使わない」という意味では、普段から物静かで表情の変化がなかったり、人見知りであまり人と喋らないような事も、実は肌荒れに影響する事があります。そのような人では自分から意識的に顔の筋肉を動かしたり、口を閉じたまま生活をする意識を普段からしておくと良いでしょう。

尚、そういう人は元々ストレス体質の人も多く、一般的に知られているようにストレスはニキビを悪化させます。またストレスが原因でニキビが悪化する、あるいはニキビが原因でストレスが増えるという事は分かると思いますが、歯並びが原因で生まれたストレスがニキビを悪化させるという事も考えられます。真にニキビを治したいのであれば、歯並びも同時に直していきべきだと思います(前述してきたのは口呼吸や顔の筋肉が衰える事による肌への悪影響、ここで言っているのは歯並びのような別のストレスがニキビを悪化させるという事。他にもニキビとは全く関係ないような事でも、ストレスを避ける事でニキビが改善される場合もある)。

ちなみに歯並びはそのように小さい頃からの習慣によって少しずつ変化していくものです。そういう意味では大人になってからでも歯並びは変化する事があり、口呼吸を鼻呼吸にする事、舌癖を直す事、よく噛んで食べる事などを習慣づける事は、大人になってからでも決して遅くはありません。一方、自力で歯並びを変化させるにも限界はあり、例え良い習慣を積み重ねたとしても、歯並びが良くならない場合もあります。その場合、歯科にて歯列矯正が必要になります。歯列矯正は基本的に保険適用外(先天的なものや骨格の問題など外科的な手術を要するものは除く)ですので非常に高額です。そうならないよう、繰り返しになりますが、やはり小さい頃からの積み重ねが重要です。


★当ブログ内関連記事一覧

性ホルモンの分泌バランスを整えニキビを治そう

この記事では性ホルモン(男性ホルモン・女性ホルモン)の分泌バランスとニキビの関係について私なりに考えた事を書いています。尚、この記事ではあくまで要点のみをまとめています。詳細については別ブログ「腹筋を割る方法について考える」にある記事『筋トレ効率化のために重要な性ホルモンの分泌バランス』にまとめているのでそちらをご覧下さい。

男性ホルモン(アンドロゲン)の役割について簡単に

男性ホルモンとは「アンドロゲン」の事であり、アンドロゲンはテストステロン、デヒドロテストステロン(DHEA)、アンドロステロンの総称です。その中でも男性ホルモンと言う場合には特に「テストステロン」の事を指す事が多いです。

テストステロンが分泌されると心身に男性的な特徴が現れ、分泌量が増える事で作用は大きく現れます。特に成長過程では骨格的に大きな体を形作るのに必要で、テストステロンの分泌量が増えると骨が大きくなったり、筋肉が大きくなったりします。また性欲を増進させたり、体毛(特に髪の毛以外)を濃くしたり、声を低くする作用もある他、闘争心を増進させる作用などもあり、心も男性的になります。

ただし分泌量が増え過ぎると、人によっては過剰に皮脂が分泌されてニキビが増えたり、髪の毛が薄くなったりする事もあります。一方で、後述のように思春期前後においては、睡眠習慣に関わる「メラトニン」というホルモンの分泌により、ある程度のコントロールはできます。もちろんニキビの原因は様々ですが、仮に性ホルモンの分泌バランスが原因の場合、まずは睡眠習慣の改善を優先すべきでしょう。

女性ホルモン(エストロゲン)の役割について簡単に

女性ホルモンの一種であるエストロゲンは、分泌される事で心身に女性的な特徴が現れ、その分泌量が増える事で作用が大きくなります。重要なのが「脂肪の代謝」で、エストロゲンが分泌される事で全身に脂肪が付きやすくなり、特に女性では胸に脂肪が集まるようになります。

また思春期においては骨にある骨端線を閉鎖させ、身長の伸びを止める作用もあります。これにより女性は男性よりも身長の伸び始めが早くなり、また伸び終わりも早くなります。その他、体毛を薄くしたり、声を高くしたり、心を女性化したり、皮膚を薄くしたり、コレステロール値をコントロールする役割などもあると言われています。

性ホルモンの分泌バランスを整えるメラトニン

性ホルモンと聞くと思春期前後に分泌量が増えるというイメージがありますが、実は思春期以前から分泌されており、その蓄積によって思春期へのスイッチが入ると言われています。そのスイッチを抑えているのが「メラトニン」というホルモンです。このメラトニンは元々は睡眠に関わるホルモンですが、そのように性成熟を抑制し、早熟を防ぐ役割があります。このため睡眠習慣の崩れが思春期を早め、思春期中及び思春期以降における性ホルモンのバランスを崩れさせる原因になる事があります。これは男性も女性も同じです。

またメラトニンは昼間に分泌されて活動力の源になる「セロトニン」から、そのセロトニンは必須アミノ酸の一種である「トリプトファン」から作られます。トリプトファンは蛋白質豊富な動物性の食品に多く含まれています。特に「健康のために」と動物性の食品を制限する人は多いのですが、それによってトリプトファンが不足し、結果としてメラトニンの分泌にも影響を及ぼす事があります。「無理な食事制限→トリプトファンの不足→セロトニンの分泌悪化→ストレス耐性の低下→メラトニンの分泌悪化→睡眠習慣の乱れ・性ホルモンの分泌の乱れ→ニキビの悪化→ストレス増大・・・」という悪循環には注意すべきでしょう。

男性ホルモンと女性ホルモンの分泌バランス

男性ホルモンと聞くと、女性では分泌されないイメージもありますが、女性でも男性ホルモンは分泌されます。また男性でも女性ホルモンは分泌されます。男性で分泌される女性ホルモン、女性で分泌される男性ホルモンの量は少ないのですが、男性ホルモンに対する女性ホルモン、女性ホルモンに対する男性ホルモンというように、バランスを取る役割があると言われています。男性でも女性でも、その分泌バランスが心身の健康を維持する上で重要であり、どちらも多すぎても少なすぎてもいけません。

また男性ホルモンや女性ホルモンは脂肪の一種である「コレステロール」から作られます。コレステロールと聞くと悪いイメージしかありませんが、実はそのように性ホルモンの材料になる重要な役割があるのです。特にコレステロールのような脂肪の代謝は「必須脂肪酸」のバランスによって成り立っています。必須脂肪酸には「ω-3脂肪酸(αリノレン酸、EPA、DHA)」と「ω-6脂肪酸(リノール酸、γリノレン酸、アラキドン酸)」の2種類があり、この必須脂肪酸のバランスを整える事も、実は性ホルモンの分泌に影響を与える事があります。

尚、前述したように男性ホルモンは皮脂の分泌を促します。皮脂が毛穴を詰まらせる事でニキビはでき、思春期では特にそれが起こりやすくなります。つまり男性ホルモンに対して抑制的に働く女性ホルモンを増やす事ができれば、ニキビを改善する事ができるのではないか?という事を考えつきますが、重要なのはそのように全体のバランスと、そのバランスが長期に渡って安定し、分泌量が平均的に増える事です。よって女性ホルモンを増やすために大豆イソフラボンを大量に摂取するとか、そういう事はすべきではありません。


★当ブログ内関連記事一覧

ニキビを治す事と快便の関係について

腸内環境を整え、便通を改善する事もニキビを改善していくためには重要な事です。ここではそれについて私なりに考えた事を書いてみます。尚、この記事ではあくまで要点のみをまとめています。詳細については別ブログ「腹筋を割る方法について考える」にある記事『筋肉を効率良く鍛えるために腸内環境を改善しよう』にまとめているのでそちらをご覧下さい。

老廃物を排出し新陳代謝を促そう

老廃物を排出する手段としては「大便」が最も大きな割合を占めており、実に8割以上を占めているとも言われています。それだけ便通は「老廃物を排出する役割」として重要です。

大便と聞くと食物繊維がその元になるというイメージがありますが、例えば大便特有のあの茶色は、古くなった赤血球の色素が代謝される過程でできたものです。赤血球は蛋白質の中でも非常に合成が活発で、常に新しく作り変える必要があるので、そうして古くなり捨てる量も多いのです。もちろんこれは赤血球に限った事ではありません。細胞は常に新しく作り変えられており、その新陳代謝にとって心身の健康を維持しています。

老廃物が上手く排出されず、それが体内に蓄積するという事は、そういった新陳代謝がスムーズに行われていない可能性があります。それによっては例えば栄養素の吸収や代謝が悪くなったり、血の巡りが悪くしたり、脳や他の臓器の働きを鈍らせたり、怪我や肌荒れなどの治りが遅くなったり、臓器の機能が低下したり、免疫力が低下して病気にかかりやすくなるという事もあります。すなわち腸の巡りを良くしようと発酵食品や食物繊維を摂取する人は多いのですが、それだけでは不十分です。元の原因を改善する事が重要でしょう。

発汗によるデトックス効果は僅かなもの

老廃物の排出は、例えば半身浴、有酸素運動、サウナ、あるいは辛い食べ物を食べる事による「発汗」によってもできるとされ、それによる効果をいわゆる「デトックス効果」などと言います。しかし実際はそのように老廃物は大便で主に排出されており、汗によって主に排出されるのは水分、ミネラル、水溶性ビタミンぐらいです。水分排出による一時的な浮腫の改善や体重の減少は考えられますが、過剰な発汗は脱水症状、乾燥、皮脂の過剰分泌、熱中症、筋肉の痙攣などを招く事があります。発汗する場合、水分や栄養補給はむしろ意識的に行うべきです。

ちなみに気温の上下動によってはいわゆる「夏バテ」になる事があります。夏バテは主に自律神経の疲労によって起こると言われていますが、実は一時的なナトリウムの不足によって胃液の分泌が悪くなり、胃腸の働きが鈍くなる事による「胃もたれ」が大きな原因になっていると言われています。ナトリウム(塩分)と聞くと制限した方が健康に良いと思われていますが、ただ制限すれば良い訳ではありません。重要なのはカリウムとのバランスと、消費量と摂取量のバランスです。

腸内環境を整え、ビタミンを作ろう

ビタミンは基本的に食事から摂取する必要がありますが、実は腸内細菌が食べ物(食物繊維等)を分解する際、その腸内細菌によって一部のビタミンを合成する事ができます。特に腸内細菌によって補給されるのが「ビタミンB群」と「ビタミンK」です。

ビタミンB群はビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、パントテン酸、ナイアシン、ビオチンの8種類の総称で、腸内細菌ではそれら全てを作る事ができると言われています。特にビタミンB群は糖・蛋白質・脂肪の代謝に関わる重要なビタミンです。腸内環境を整える事も、実はニキビに影響を与えるのです。

またビタミンKは出血した時に血を固める役割や、カルシウムの吸収を促す役割を持っています。ニキビとは直接関係ありませんが、女性はカルシウムが不足しやすいと言われているため、単にカルシウムを摂取するだけでは不十分な事があります。「腸内環境を整える=カルシウムの吸収を促す」というイメージは中々できませんが、実は影響しているのです。

腸内環境は食習慣以外の要素も関係している

「腸内環境を整えよう」とした時、多くの人は食事だけで解決しょうとします。しかし一度狂ってしまった腸内環境は食事だけでは改善する事はできません。何故なら腸内環境は食事以外でも狂う事があるからです。

特に「睡眠習慣の乱れ」は重要です。睡眠は臓器やそれを管理している脳を休めるために重要なものであり、その睡眠習慣が乱れれば胃腸の働きは鈍くなります。いくら体に良いものを食べても、胃腸が活動的でなければ消化不良を起こし、異常に便の量が増えたり、便が固くなったり、下痢をしたりする事にも繋がります。まずは睡眠習慣を改善すべきでしょう。

尚、睡眠習慣と合わせて改善すべきなのがストレス状態です。規則的な睡眠にはセロトニンとメラトニンという2つのホルモンが関係しています。この2つのホルモンはドーパミンやノルアドレナリンなど精神状態に関わる様々なホルモンをコントロールする役割があり、ストレスによる影響を強く受けます。例えば緊張して便が緩くなるという事がありますが、それもストレスによる過剰な反応の一つです。そういったストレス状態を改善する事も、腸内環境の改善、更にはニキビ改善のために必要になる場合があります。

食物繊維と発酵食品だけに頼るべきではない

お腹に良いから、健康に良いから、ダイエット効果があるから・・・などと野菜ばかり食べる人がいますが、元々食物繊維は消化酵素で分解する事ができず、腸内細菌でしか分解されません。また腸内細菌で分解されても殆どエネルギーになりません。そのため野菜だけの食習慣ではいわゆる「省エネ体質」になってしまう可能性があります。省エネ体質になると、エネルギー消費の激しい筋肉を維持する事よりも、脂肪のような長期に安定したエネルギーを節約しながら使うようになり、「今を生きる」事を優先するようになります。すると筋肉が落ち、基礎代謝が低下、その状態で食事を戻せばリバウンドのリスクが高まります。

また「お腹に良い」とされるヨーグルトや納豆などのいわゆる「発酵食品」も、そればかりを食べるのは栄養バランスの偏りに繋がります。確かに大豆は栄養価が高いですが、それだけでは補給できない栄養素があります。またヨーグルトは大豆の栄養価には到底及ばず、栄養の絶対量が不足します。心身の健康を維持するには「バランス良く栄養を摂取する」事が大前提であり、特定の食べ物あるいは栄養素に集中し、それ以外が疎かになってしまったら逆効果です。そうして「特定の食べ物や栄養素を摂取するだけで便通を改善しようとする」のがそもそも間違いあり、今こそ認識を改めるべきでしょう。

全身をよく動かすような運動をすべき

例えば日常的に椅子に座った姿勢を続けていると、背中が丸くなり、お腹や背中の筋肉が衰えてしまいます。お腹や背中の筋肉は臓器を支える役割や周囲の血液を温める役割などがあるので、そうしてお腹周りの筋肉が衰える事では胃腸の働きも鈍くなる可能性があります。特にお腹周りの筋肉をよく動かすような全身運動は、胃腸へ直接刺激を与える事ができ、胃腸を活性化させる事ができます。それもニキビのためには重要になります。もちろん運動はストレス解消という意味でも重要です。

尚、心身の健康は古くなった細胞を新しく作り変える事によって維持しています。運動によって筋肉に対して一定のストレスを与えると、そのストレスから細胞を守ろうとし、筋肉の細胞が大きくなります。これは環境に適応する防衛本能の一つで、例えば「筋トレ」はこれを利用しています。すなわち筋トレのような運動を行う事では筋肉の細胞を修復・合成するための代謝が活性化され、またそれによって筋肉を作るための材料を吸収・代謝するための臓器の働きも活性化していきます。その意味では「適度なストレス」も時には必要です。


★当ブログ内関連記事一覧