体の内側から行う紫外線対策の方法・日焼け止めの使い方まとめ

この記事では皮膚の健康を維持するために重要な紫外線対策の方法について簡単にまとめています。ご興味のある方は下記「続きを読む」よりどうぞ。

★当記事の目次

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そもそも何故「日焼け」をするのか?

太陽から降り注ぐ光に限らず、「光」とは様々な波長の「電磁波」の総称です。「電磁波」と聞くと悪いイメージがあるかもしれませんが、単に「電磁波」と言っても様々な種類があり、特に太陽光では目で見る事ができる「可視光線」、目で見る事ができず、可視光の赤色よりも波長の長い「赤外線」、また同じく目で見る事ができず、可視光の紫色よりも波長の短い「紫外線」に分けられます。

これらの内で「紫外線」は多くの生物にとって有害と言われています。何故なら紫外線は透過力が強く、細胞内にあるDNAを損傷させるからです。そうしてDNAが傷つくと、細胞の正常な合成・複製が妨げられ、健康を維持できなくなります。そのため皮膚では「メラニン」と呼ばれる色素を合成し、これが紫外線を吸収し、細胞を保護してくれています。特にメラニン色素には橙赤色と黒褐色をもたらす2つの種類があり、それによってメラニンが作られると次第に肌は黒くなっていきます。それこそが「日焼け」です。

ちなみにメラニン色素は髪の毛の色や目の色を決める要素にもなっており、その配分によって色が決まっています。また実は目や髪の毛も紫外線による影響を受けて日焼けします。その他、生物に限らず、壁などの無機物も紫外線によって変性・劣化します。



「日焼け」と「火傷」は紙一重

メラニンを合成する能力には個人差が大きく、紫外線を浴びた際に起こる反応も人それぞれ違います。メラニンを正常に合成できる人であれば、多少紫外線を浴びても細胞を保護できるので良いですが、元々メラニンの合成能力が低かったり、あるいは合成を上回るような紫外線を浴びると、単なる「日焼け」では済まない事があります。

軽度では、メラニンの合成が正常にできる場所と、そうではない場所との差ができる事によって起こる「シミ」や「そばかす」ができる程度です。一方、重症になると通常の火傷と同じように全身の皮膚が赤く爛れて炎症を起こしたり、場合によっては大きく腫れたり、それらによって免疫力が低下する場合もあります。またその範囲が広い場合、それを治すために体内にある水分・エネルギー・栄養素が大量に消費されます。それと同時に、火傷を伴うほど太陽光を浴びていれば、その間、活発に体温調節を行っているはずで、それらによって自律神経も大きく疲労しており、実際には皮膚だけなく全身に大きな疲労感を伴います。

更に、紫外線を浴びるとメラニンが増える前にまず活性酸素が発生します。「活性酸素」と聞くと悪いイメージしかありませんが、実はこの活性酸素が生まれ、その強い酸化反応によってメラニンを作り出す事ができるのです(その合成にはチロシンというアミノ酸も必要になる。チロシンは必須アミノ酸のフェニルアラニンから合成される)。特に活性酸素はその強い反応性により、異物を無力化する役割もあります。つまり活性酸素は元々は身を守るための一つの手段と言う事ができると思います。しかし紫外線を大量に浴びると活性酸素の量が増え、コントロールができなくなるのです。それには体の内側からの「抗酸化」が重要になります。



紫外線の特性を簡単に理解しよう

太陽から降り注ぐ紫外線はその波長によって「近紫外線」「遠紫外線」「極紫外線」に分けられます。これらの殆どの紫外線はオゾン層や大気などによって吸収されますが、「近紫外線」に関しては地表まで到達し、これが生物に害をもたらすと言われています。

またこの近紫外線は「UVA」「UVB」「UVC」というように、更に細かく分けられています。この3種類の近紫外線の内でも「UVC」は大気に殆どが吸収されてしまうと言われているので、実際に地表まで到達するのは「UVA」と「UVB」であり、これこそが我々人間の皮膚に降り注いでいます。そしてこの「UVA」と「UVB」の内、特に「UVA」の方が細胞内にあるDNAを損傷させ、一方、「UVB」の方は皮膚表面に影響を与えると言われています。



日焼け止めの特性を理解しよう

●SPFとPAについて

いわゆる「日焼け止め」でよく聞く「SPF」は、前述した「UVB」を防ぐための指標です。例えば「SPF50」というように、SPFの後には数字がついていますが、これは「通常の日焼けをするまでの時間と比べ、どの程度(何倍)持つか?」という意味があります。環境にもよりますが、日焼けは20分程度で起こると言われているので、例えば「SPF50」では「20分×50で1000分」、すなわち「その日焼け止めには、16時間半前後UVBを浴び続けても、日焼けを抑える程度の防御力がある」という事になります。

一方、「PA」は前述した「UVA」を防ぐための指標です。このPAでは例えば「PA++++」となっていて、こちらは単純に+が多いほど、UVAに対する防御力が高い事を意味しています。よって細胞を保護したい場合、PAができるだけ大きいものを選ぶ事が重要になるでしょう。

●日焼け止めの選び方を考えてみよう

日焼け止めは水で洗い流されたり、風で吹き飛ばされたり、あるいは自分の手で肌を触ったりすれば簡単に剥がされていきます。そのためSPFやPAの指標通りの効果を得るためには、日焼け止めを数時間おきに塗り直す必要があります。例え効果の高い日焼け止めを利用していても、昼間に一度塗るだけでは1日持ちません。すなわちSPF50であっても何度か塗り直す必要がある訳です。この点は注意すべきです。

また日焼け止めには「紫外線を吸収するタイプ」と「紫外線を反射するタイプ」があります。吸収して防御するタイプはSPFやPAの高い日焼け止めが多いのですが、敏感肌の人では刺激(刺激にならないようコーティングされたものもある)になる事があります。一方、反射して防御するタイプは刺激は抑えられますが、ムラなく塗る事が難しかったり、肌への違和感(ベタつく等)が出る事があります。自分の肌に合わせたものを選んで利用すると良いでしょう。

尚、紫外線から自分の身を守る場合、単純にSPFとPAができるだけ高い日焼け止めを選べば良いと思います。ただし人によっては「肌は黒く焼きたいが、細胞の老化は防ぎたい」というような場合もあると思います。そのような場合、「SPFが低くてPAが高い日焼け止め」を選ぶのも良いかもしれません。また前述のように自分の肌に合わせる事も重要になります。



紫外線対策として重要になる生活習慣の改善

人間の体は古くなった細胞を壊し、新しい細胞を作る事で、常に細胞の健康を維持しています。ニキビが中々治らないのはそのような細胞の破壊と修復のバランスが崩れている事が原因であり、それを整える事がニキビを改善する事に繋がるはずです。

よって最も重要なのは「睡眠習慣の改善」です。睡眠中は「成長ホルモン」という細胞の成長を促すホルモンが分泌され、それによって新陳代謝が促されます。つまり睡眠の質が悪ければ細胞は劣化していく一方です。「毎日同じ時間に寝て同じ時間に起きる」「明るくなったら起き、暗くなったら寝る」「十分な睡眠時間を確保する」「睡眠環境を整える」などを心がけましょう。

もちろん食習慣の改善も重要です。前述のように紫外線を浴びる事で活性酸素が発生します。それをコントロールするために「抗酸化ビタミン(ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE)」を摂取すべきです。その中でも特にビタミンCはコラーゲンの合成に必要です。またそのコラーゲンの材料となる必須アミノ酸(全9種類のバランスが重要)はもちろん、蛋白質の代謝を補助するビタミンB群やマグネシウム、成長ホルモンの分泌や蛋白質の合成に関与する亜鉛、細胞に酸素を送るために必要な鉄や銅(血液を作るにはビタミンB群も必要)、そして水分代謝を適切に行うための水分補給とカリウム(ナトリウムとのバランスが重要、ナトリウムを過度に制限すべきではない)、更には性ホルモンや皮脂を正常に分泌させるための必須脂肪酸(ω-3脂肪酸とω-6脂肪酸のバランスが重要)も必要でしょう。このように全体的な栄養バランスを考えましょう。尚、紫外線を避ける場合、カルシウムの吸収を促し免疫を維持するビタミンDの補給も必要になります。

もちろんそれだけの栄養を摂取しても、それが細胞へ届かなければ意味がありません。つまり顔の皮膚の血流を促すような全身を使った有酸素運動、あるいは顔の筋肉を動かすような顔筋トレーニング、更には全身の代謝を上げるような筋トレなども必要になるでしょう。この他、肌を清潔に保つための洗い方、保湿の仕方、汗の拭き方、お風呂の入り方、癖(顔をこすらない)、枕やソファなど顔が触れる場所の清潔さ、寝相(全身の筋肉の柔軟性が重要と言われている)、内外のストレスコントロール(活動と休養のメリハリ、楽しい事をする、新しい事をする等)、マスクをする、その他では室温や湿度など、注意しようと思えば注意できる点はたくさんあります。

日本人は健康のため、ダイエットのためにと何かをする場合、食習慣だけを改善してどうにかしようとします。しかしこのように「紫外線対策」とはヒトコトで言っても、すべき事はたくさんあるのです。日焼け止めを塗るだけ、食習慣を少し弄るだけで満足しないようにしましょう。



オススメのサプリメント・その他商品一覧

ここでは特に抗酸化作用を持つとされる栄養素、あるいは代謝を補助する作用があるとされる栄養素を補う事ができるようなサプリメントを紹介しています。尚、ここでは空気清浄機も載せていますが、あくまで一例です。加湿機能があり、湿度が管理できればこの商品である必要はありません。

ナウフーズ ピクノジェノール30mgNOW Foods ベータカロテン

これはフラボノイドを含むとされるサプリメントです。摂取量は1日2粒が目安です。

これはβ-カロテンを補う事ができる海外製のサプリメントです。尚、容器には1日1粒目安と書かれています。レチノールとは違って過剰摂取の心配はおそらくありませんが、日本で販売されているβ-カロテンのサプリメントと比べれば1粒当たりの量が多いため、万が一のためにも用法用量はしっかりと守りましょう。
Now Foods ウルトラオメガ3超高濃度マグネシウム 50ml

これは必須脂肪酸である「ω-3脂肪酸(DHA・EPA)」を補う事ができるサプリメントです。1日1〜2粒を目安に摂取すると良いと思われます。尚、α-リノレン酸は摂取できないので注意が必要です。α-リノレン酸はアマニ油がおすすめです。

これはマグネシウム単体を補う事のできるサプリメントです。飲み物に溶かして飲む事ができます。マグネシウムは過剰摂取により下痢しやすいですが、これは量の調節が容易です。容器によると1ml(10滴)で100mg前後のマグネシウムが摂取できるようです。最初はそれよりも少ない量から始めてみて、少しずつ慣らしていくと良いと思います。多くても2ml(20滴)までで留めましょう。
NOW Foods 脂溶性ビタミンCMRM コンプリートビタミンE
ascorbyl-palmitate
これは脂溶性のビタミンCを摂取する事ができるサプリメントです。脂溶性ビタミンCは通常の水溶性のビタミンCよりも酸化されにくく、脂溶性のため緩やかに吸収されると言われています。摂取方法としては1回500mg〜を朝と晩に分けて摂取すると良いでしょう。尚、ビタミンCは過剰摂取しても問題は少ないので、水溶性の方も合わせて摂取しておくと良いかもしれません。

これは抗酸化作用を持つとされるビタミンEを摂取する事ができるサプリメントです。摂取量の目安は1日0〜1錠(心配な場合は「1〜2日おきに1錠」にする等各自調節)です。過剰摂取には十分に注意しましょう。
LIFE STYLE B-50 コンプレックスシャープ 加湿・空気清浄機 プラズマクラスター KC-G50

これはビタミンB群をまとめて補う事のできるサプリメントです。目安は1日1〜2粒を朝だけ、晩だけ、あるいは朝晩に摂取すると良いでしょう。

空気清浄機です。スチームで湿度管理ができます。