ニキビを治す事と生活習慣の遺伝について

ニキビには少なからず遺伝が影響すると言われていますが、普段は気にしないような日常の習慣がニキビを悪化させている事もあります。特に「親からの生活習慣の遺伝」は自分では気付かない事があり、中々ニキビが治らない原因になります。ここではそれについて私なりに考えた事を書いてみます。ご興味のある方は下記「続きを読む」よりどうぞ。

ニキビは確かに遺伝子による影響を受ける

まずニキビは不規則な生活習慣によってホルモンバランスが崩れ、それによって肌の水分状態が悪くなる所から始まります。それによって肌が乾燥しやすくなり、乾燥した肌を保護するために皮脂が大量に分泌されます。それが毛穴を詰まらせる事でニキビが作られ、周囲の細胞が炎症を起こします。顔の不清潔な状態が続けばそれがどんどん周囲に広がり、新陳代謝の悪化によって治りにくくなり、ニキビの範囲はどんどん広がっていくでしょう。

それを遺伝的な面から考えると、まず「ホルモンバランスの崩れやすさ」というのは遺伝的に人によって違います。不摂生な生活をしていてもホルモンバランスが崩れない人もいれば、少し夜更かしをしただけでホルモンバランスが崩れるような人もいます。そして「皮脂の分泌」。これも人それぞれ個人差があり、乾燥してもあまり皮脂が分泌されないままの人や、乾燥していなくても皮脂が分泌されやすくベタつきやすい人など様々ですね。また怪我の治るスピードが人によって違うように、仮にニキビができたとしてもすぐに治る人もいれば、炎症が長引いて中々治らない人もいますし、大して悪化していないのに傷が残りやすい人もいます。

これらは例えば皮膚の硬さ、毛細血管の量、汗腺の数、顔の形、顎の大きさ、筋肉の形、ホルモンの量などなどによります。このような様々な遺伝子的な要素が悪い方向へ働けばそのようにニキビはできやすくなり、かつ悪化しやすくなり、治りにくくもなるでしょう。ニキビができる人とできない人がいるのは、こういう遺伝子的な要素が大きく関係しており、これは紛れもない事実です。しかしながら遺伝的にニキビができやすく、悪化しやすく、治りにくい人は「親からの遺伝だから」「そういう体質だから」と何も対策せずに諦めてしまう事が多く、実はそれこそがニキビの治りを悪くする大きな原因になります。遺伝的にニキビができやすいのであれば、それをできるだけ出さないようにするためには何もすべきか考える事が重要です


何故ニキビが治らないのかを考える

繰り返しになりますが、ニキビはまず不規則な生活習慣によるホルモンバランスの崩れがそもそもの原因です。もちろんそれは上記のように「人による」訳ですが、どんな人であっても規則正しい生活を続ける事がニキビを治すためには最も近道になります。実に単純な事なのですが、何をすべきか分からないという人のために説明していきます。

ホルモンバランスの崩れの根本原因はまず睡眠習慣の乱れから始まります。睡眠は誰でも毎日行う習慣の一つであり、特に1日に占める割合が大きい習慣です。よって睡眠習慣の乱れが積み重なった事による影響は、食習慣や運動習慣の積み重ねよりも大きいと考えるべきです。ニキビを治そうとするとほとんどの人が食習慣や洗顔・保湿には注意をするのですが、その事を考えれば優先すべきなのは睡眠習慣です。まず睡眠習慣を改善しましょう。

では、どのようにして睡眠習慣を改善すれば良いのかというと、単純に「毎日同じ時間に寝て、毎日同じ時間に起きる」という規則的なリズムを持った睡眠習慣を続けるだけです。実は人間では昼間に分泌されるホルモン(セロトニンなど)と夜や寝ている時に分泌されるホルモン(メラトニンなど)があり、それが体内時計のような役割を持って規則的に繰り返されています。よってホルモンバランスを整えるためにはそれに従った生活習慣が必要なのです。別記事参照→睡眠の質について

続いて何故ニキビが治らないのかを考えてみます。ニキビは前述のように過剰な皮脂の分泌が原因になっています。特に男性における皮脂の分泌は男性ホルモンの量が増える事によって起こります。よって男性ホルモンの量をコントロール(メラトニン)するなどして皮脂の分泌を抑える事が重要でなり、これも上記のように睡眠習慣を整える事によって改善させる事ができるでしょう。また皮脂は脂肪を材料として作られるため、糖や脂肪の多い食事をする事やその脂肪の代謝が悪化するも大きな原因になります。これは前述の睡眠習慣はもちろん食習慣(ビタミンB群やマグネシウム等)や運動習慣(有酸素運動や無酸素運動)も合わせて改善する事が必要になります。更に、その皮脂の分泌が「乾燥」が原因だった場合、「水分補給が適切でない事」「ビタミンやミネラルの不足」「顔の皮膚の血流不足」などが原因となっています。食習慣においてはビタミンやミネラルを多めに摂り、喉が渇いていなくてもこまめに水分補給を行い、また顔の皮膚をよく動かすようにして血流を促しましょう。

それに加えて皮脂は「洗顔方法」によっても分泌されます。脂ぎっているからと言って毎日ゴシゴシ強く洗うと顔の皮膚が傷つき、ますます乾燥を招きます。それを保護するために皮脂が過剰に分泌されれば、ニキビはますます悪化してしまうでしょう。別記事参照→洗顔法について


遺伝子だけでなく生活習慣も親から遺伝している

確かに元々生まれ持った遺伝子による影響は存在すると思いますが、これだけ見ると生活習慣による影響も大きいという事がよく分かると思います。私の個人的な考えですが、「親から子へ生活習慣が受け継がれる事によって、その子どもがニキビに悩まされる」事もあるのではないでしょうか。例えば親がダイエットに一生懸命なら、子もダイエット志向になる可能性があります。親が揚げ物が大好物なら子どもも揚げ物が大好物になります。親の寝る時間に合わせるように子どもの寝る時間も変化していきます。これはある意味では「生活習慣の遺伝」とも呼べる訳です。

その連鎖をどこかで断ち切らない限り、貴方のニキビの悩みは改善されませんし、それどころか貴方の子どもそのまた子どもも、ニキビの悩みを持つ事になってしまうかもしれません。これは親から悪い遺伝子が受け継がれたのではなく、親から「悪い生活習慣が受け継がれた」という事。それによってニキビができてしまったのです。例え親と子どもであっても違う人間であり、親によって健康に良い生活習慣が子どもにとっても健康に良い生活習慣になるとは限りません。遺伝どうこう言う前にまずは「自分が当たり前のように行っている習慣」に目を向け、自分のできる事からやってみてはどうでしょうか。