美容に良い?とされる少しマイナーな栄養素まとめ

ここではカルシウムやビタミンCなどと比べれば少しマイナーな栄養素について、それぞれの効果を簡単にまとめています。ご興味のある方は下記「続きを読む」よりどうぞ。尚、この記事で解説している栄養素は以下の通りです。その他の栄養素については過去記事をご覧下さい。

●プラセンタ
●ヒアルロン酸
●コエンザイムQ10
●セラミド
●アスタキサンチン

ただし当記事はあくまで「その成分にはどのような効果が期待できるのか」という事を主なテーマとしており、掲載しているサプリメントは基本的に意識的な摂取は必要ないものです。何故このような事を言うのかというと、当記事で紹介している栄養素は特定のビタミンやミネラルなどとは違って「必須栄養素」ではないからです。もちろん人によっては摂取する事で実際に効果が出る場合もあるかもしれませんが、「効果を及ぼすだけに必要な量」がそもそも含まれていない事も多いです(詳細な成分表があるのはまだマシな方で、「効果が期待される栄養素・原材料を含む」という情報しか分からない事が殆ど)。もし利用する場合には自己責任でお願いします。

プラセンタ

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プラセンタとは直訳すると「胎盤」という意味があります。つまりプラセンタは動物の胎盤の事で、そこから抽出したエキスには必須アミノ酸、ビタミン、ミネラルが豊富に含まれていると言われています。そこだけ聞くと「美容に良い」と思ってしまいますよね。

しかし蛋白質及び必須アミノ酸は肉類、魚類、卵、乳製品、大豆製品などから摂取した方が量を確保できる上、効率を考えればプロテインの方が良いでしょう。蛋白質以外の全体的な栄養バランスを考えても、様々な食品を満遍なく食べた方が栄養バランスは良くなります。プラセンタに固執し、それを摂取するだけで必要な栄養素を摂取できるなどと勘違いしてしまうと、逆に全体の栄養バランスが偏る可能性が高いです。プラセンタが栄養価の高い各種レバーや大豆などに勝てるとはとても思えません。

また仮にプラセンタにしか含まれていない成分があり、それに何らかの健康効果があったとしても、大抵のサプリメントはそもそもの含有量が少ないです。例えば「プラセンタエキス300mg」と聞くと多いように思いますが、gに直せばたった0.3gです。胎盤は蛋白質ですので、例えば蛋白質で比べてみると、いわゆるプロテインは1回20g〜40gの摂取(スプーン数杯)ができます。数百mg程度では何の足しにもなりません。これはビタミンやミネラルに関しても同じ事です。ビタミンやミネラルの種類によって必要量は異なりますが、特定のビタミンやミネラルを摂取したいなら、そのサプリメントを利用した方が断然効率が良いです。例えばビタミンB群なんかも100mg程度なら簡単に摂取できます。

俗にプラセンタは「美容に効果がある」「女性ホルモンが云々」としてよく話題になりますが、これらの事を考えれば過度な期待は禁物でしょう。


ヒアルロン酸

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ヒアルロン酸は皮膚や軟骨などに実際に存在する物質で、組織中の水分量を維持する役割があると言われています。そのため皮膚のヒアルロン酸が減ると水分を保持できなくなり、加齢と共にハリやツヤが失われていきます。よって普通に考えれば、ヒアルロン酸を摂取する事で「美容」に繋がるように思えます。

しかしヒアルロン酸は分子量が多いため、そのままでは吸収率が悪いと言われています。これはヒアルロン酸が枝分かれの少ない構造をしていて、消化酵素の影響を受けにくい(食物繊維と同じく多糖類の一種)からです。中には吸収率を高めるために低分子化されたものもありますが、口から摂取したとしても最終的には腸内細菌によって分解され、吸収される際には「ヒアルロン酸」という形ではなくなります。一説によればヒアルロン酸の材料を補給する事で、ヒアルロン酸を合成するための酵素が活性化するという事も言われていますが、そのように吸収される際に全身に散らばってしまうため、皮膚だけに作用するような事はありません。そもそも含有量が少ないサプリメントが多いのでその点も注意が必要です。

よって基本的には期待したほどの効果は得られないと思った方が良いでしょう。それなら新陳代謝を向上させ、材料を補給し、ヒアルロン酸を必要な状況に身を置くという事を優先すべきです。尚、ヒアルロン酸を含む化粧品も数多く存在しますが、やはり分子が大きいため、基本的に効果があるのは表面のみと考えるべきです。それよりもやはり体の内側からのケアを重視しましょう。また膝の関節内や顔の皮膚に直接注射するような治療もありますが、長期間は維持できず、時間が経てば吸収されてなくなってしまうので、維持するためには何度も注射しなければなりません。やはり体の内側から作る事が重要です。


コエンザイムQ10(CoQ10)

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コエンザイムQ10は肉や魚などに含まれる脂溶性の物質です。特に人間の細胞内ではミトコンドリア内において、エネルギーを作る際に必要不可欠な物質の一つであり、非常に重要な役割を持っています。もしコエンザイムQ10を摂取し、それによる効果が得られるのであれば、単純にエネルギー代謝を活性化させる事ができると思われます。ただし通常の肉や魚などに含まれるのは「酸化型(ユビキノン)」で、そちらの吸収率は非常に悪いと言われています。利用する場合には基本的に「還元型(ユビキノール)」のサプリメントになるでしょう。

尚、口から摂取した場合に、実際に効果があるかという点についてはまだよく分かっていませんが、効果を得るためにはそれなりの摂取量が必要とは言われています。ここで紹介しているような商品、あるいは日本で市販されているような安価な商品では、おそらく量が足りません。利用するなら海外製になるでしょう。「脂溶性」という事は分かっているので、食事の際に脂肪と一緒に摂取すると吸収率を高める事ができると思われます。

ちなみにこのコエンザイムQ10も化粧品に含まれている事があります。脂溶性なので多少の潤い効果はあるでしょうが、やはり基本的には皮膚表面にしか効果がなく、皮膚の奥までは届かないでしょう。


セラミド

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セラミドは皮膚表面に存在し、細胞と細胞の間を埋める役割を持つとされる脂質の一つです。このセラミドがあると、水分を保持して細胞を隙間なく埋める事ができ、それによって外界から来る異物の侵入を防ぎ、皮膚の健康を維持する役割があると言われています。尚、口から摂取した際の効果についてはまだよく分かっていません。そもそもセラミドを含むサプリメントがかなり珍しく、ここで紹介している商品も含有量が少ないので注意が必要です。

ちなみにセラミドには様々な種類があって、「セラミド1」や「セラミド7」というようにセラミドの後ろに数字(1〜7?)がついています。特にセラミドの中では「1〜3」が皮膚では重要とされているため、サプリメントあるいは化粧水を利用する場合、それが含まれている商品を選んだ方が良いかもしれません。ただし実際は番号が書かれていない事の方が多く見た目では判断できません。セラミドを含むとされる化粧品は数多く存在しますが、過度な期待は禁物でしょう。


アスタキサンチン

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アスタキサンチンは生物に含まれる赤い色素の事で、β-カロテンやリコピン、ルテインなどと同じカロテノイドの一種です。特に食品ではサケの身に多く含まれており、その特徴的な赤い色をもたらしています。これはサケが甲殻類を食べる事によって蓄積したものです。その他ではオキアミやカニ・エビの殻にも含まれており、サプリメントではそこから抽出される事があります。

そんなアスタキサンチンには強い抗酸化作用があるとされ、細胞を酸化ストレスから保護すると言われています。それによって皮膚や粘膜の健康を維持したり、紫外線による細胞の酸化、及び脂肪の酸化を抑える作用などが期待されているようです。また一説にはアレルギー反応に関係するヒスタミンを抑えるような作用があるとも言われています。

ただしこのアスタキサンチンに関しても、口から摂取した際の効果についてはまだよく分かっていないようです。確かに他のカロテノイド類のように抗酸化作用がある事は確かなようですが、どのぐらい吸収され、どの程度利用されるかの方が重要です。現時点では過信は禁物でしょう。サプリメントを利用する場合、1日数mg摂取すれば良いという話もありますが、基本はサケからの摂取で十分とも言われています。


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