脳や筋肉を動かすためにブドウ糖を摂ろう

ニキビを治したいからと言ってどれだけ体に良い行いをしたとしても、脳が正常に働いていなければ意味がありません。ここでは脳を正常に働かせるためには何が必要なのかについて、私なりに考えた事を書いてみます。ご興味のある方は下記「続きを読む」よりどうぞ。

脳のエネルギー源である「ブドウ糖」について

体に必要不可欠な栄養素の一つに「炭水化物」があります。炭水化物はいわゆる「糖」の事であり、その糖の一種として「ブドウ糖」があります。ブドウ糖は糖の中でも非常に単純な構造をしており、吸収が速いという特徴を持っています。吸収が速いので血糖値が急激に上がりやすいというリスクはありますが、糖は筋肉や脳を動かす際のエネルギー源であり、筋肉や脳のエネルギーが枯渇した時でも速やかに吸収させる事ができます。よって疲労回復には非常に効果的と言えるでしょう。

ちなみに糖は筋肉内に蓄える事ができ、激しい運動では優先的にその糖が使われます。運動習慣があって筋肉量が多い人ほど蓄える事ができる糖の量が多いため、糖の摂り過ぎを防ぐ事ができます。摂り過ぎた糖は時間経過で脂肪に変換されてしまいます。よって筋肉量が多いほど結果として余分な脂肪の蓄積も防ぐ事ができ、ニキビの原因となる皮脂の材料に使われる量も減らす事ができます。


ブドウ糖を摂る事ができる食品と必要な量

ブドウ糖をそのまま得られる食品としては「砂糖(加工していない粉のまま)」や「ハチミツ(別記事参照→ハチミツ・ローヤルゼリー・プロポリスについて)」が代表的です。その他ではお米、パン、麺、芋、果物などでもブドウ糖は得られるのですが、ブドウ糖の形に分解するまで時間がかかるため、砂糖と比べると吸収速度は緩やかな傾向にあります。それらでは血糖値は急激に上がらないのですが、ブドウ糖のようにその場では吸収・消費できないので結果として脂肪へと変換される量は多くなります。当然蓄積する事では肥満に繋がる事になります。

ちなみに必要な量については、勉強や運動などで脳の疲労を感じた時に「スプーン一杯」で十分と言われています。よって筋肉や脳に必要だからと言って、吸収の速い糖を一度に大量に摂るというのはただ健康を害するだけ(ブドウ糖による急激な血糖値の変化が頻繁に起こると糖尿病のリスクが増す事になる)です。血糖値は高すぎても低すぎても体には良くありません。不足した時に適量補い、摂り過ぎたら運動をして消費する。その循環が重要です。


炭水化物(糖)にある「太る」というイメージについて

ブドウ糖が得られる炭水化物は当然「糖」であるので「炭水化物を摂る=太る」というイメージがある人も多いかもしれません。しかし炭水化物は「五大栄養素」の一つに数えられており、ニキビを治す治さない以前に健康を維持するために必要不可欠な栄養素なのです。何故健康を維持するために糖が必要なのかというと、これは前述した通り糖が脳や筋肉を動かすために必要なエネルギー源となるからです。特に近年では食事において炭水化物だけを制限する「炭水化物抜きダイエット」というのが流行していますが、炭水化物を抜くと脳や筋肉の活動は鈍くなります。すなわち炭水化物を抜くという事は実はダイエットとは真逆の事をしているのです。

ちなみに「炭水化物抜きダイエット」は「炭水化物を一定期間断って脂肪の分解を促すダイエット法」です。炭水化物を断つと脳や筋肉などを動かすエネルギーが不足するため、脂肪を分解してそれ(ケトン体)を代わりにエネルギーとして使います。それによって脂肪が分解されれば確かに体重は減るのですが、実はこのダイエットでは「一定期間炭水化物を減らした後、少しずつ適切な量まで戻さなければならない」「炭水化物制限中は脂肪及びタンパク質を摂らなければならない(脂肪の分解を促す、食欲を満たす、筋肉の分解を防ぐ等)」という掟があります。見様見真似でこの方法を実践するのは非常にリスキーだという事を認識すべきです。


脳を本当の意味で休めるのは睡眠だけ

昼間の明るい時間に脳が活発に働くためには適度に休ませなければなりません。そのために重要になるのがやはり「睡眠」です。確かにブドウ糖を摂れば脳のエネルギーを補給する事はできますが、それでは「休ませる」という事にはなりません。脳が疲れている状態でたくさん糖を摂っても脳は余計に疲れてしまうだけでしょう。

脳は睡眠に入っていない限りは常に起きています。例えば目は閉じていない限り常に周囲の光が入りますし、耳も完全に塞がない限りは音が入ります。五感から入った情報は自分が特に意識しなくても脳が勝手に処理をしてしまいます。もちろん例えボーっとしている時でも体温を調節したり、呼吸をしたり、腸を働かせたりなど、常に脳は活動しているのです。よって脳を休めるためには睡眠しかありません。

ただ、脳を休めるために必要な睡眠でさえも、浅い眠りの「レム睡眠」の時には脳が活動(記憶の整理など)しています。よって実質脳は深い眠りの「ノンレム睡眠」の時以外ほとんど働いているのです。そのため意外にエネルギー消費が激しく、ブドウ糖が不足すればその活動量は著しく低下してしまいます。エネルギー不足といえば「運動でのスタミナ切れ」をイメージすると思いますが、実は激しい運動や繊細な動きを要求されるスポーツでは脳も疲労しているのです。

脳は自分の意志で体を動かす運動はもちろんですが、様々なホルモン分泌や体温調節などの「自分ではコントロールする事ができない機能」も司っています。ニキビを治すという点で言えば「性ホルモンや成長ホルモンの分泌」もそうですね。脳のエネルギーが切れてブドウ糖が足りなくなると脳の活動は鈍くなり、そういったホルモンの分泌が狂う事があります。そのような状態の脳では内臓のコントロールも上手く行かなくなるので、せっかく摂った栄養も効率良く吸収する事ができなくなります。それが成長期、特に思春期前後において起こるとニキビは確実に悪化してしまうでしょう。

よって睡眠の質を高めて脳を休めるためには「レム睡眠」が非常に重要になります。これについては他の記事でも説明しているのでそちらをご覧下さい→ニキビを治すための睡眠の質について